延命十句観音経の覚え方の一事例

 

 

 

形而上のことは、人それぞれの信仰(信念)、思想信条、背景・・価値観とか、いろいろあるでしょうから、そっと棚上げさせていただき

 

私のごとくクンバハカの練磨、定着と精神使用力の涵養という

 

総合的な能力開発からの工学的アプローチで
複雑で多様な人間の能力の底蓋を、もう一枚、もう一枚と破るというのでやるとしても

 

実践されたい方は、まずは、この十句42文字を覚えないといけないですよね。

 

私は物覚えが悪く、こんなの到底覚えられないよ‥

 

という方

 

 

そういう方は、もう少しご自身の記銘する能力を信じてあげてください。
年齢上の衰えというのは否定はしませんけど

 

 

いろいろと記憶の方法はあります・・

 

人間の能力はもっと複雑で多様なもので

 

 

記憶する力も、その一つにすぎませんが

 

これも鍛えれば、ある領域は伸びると言われてます。

 

 

 

このページでは、もう基本中の基本・・

 

オーソドックスですが

 

覚えるのには、この十句42文字を

 

先ずは紙に書くのが、よい方法です。

 

こんな天才がいたのかいなというくらいの天才だった南方熊楠は
彼の子供さんたちに

 

「 本を五度読み返すならば代わりに二度筆き写しなさい。 」

 

と常々教え諭してたくらいです。

 

 

先ずは注意を集中して´印象´を大事にし
意味を考えながら紙に書き写す( 書き出す )。

 

 

例えば以下とかを参考に

 

 

 延命十句観音経霊験記. 上より画像引用

 

韻を踏んでまして、気を込めてじっくり読むとお分かりのように

 

1句1句・・クンバハカにした丹田( 下腹 )に氣が実に、こもりやすい・・

 

しかも、安心させる明るい氣を耕せる、とても美しい構成になってます。

 

 

漢字の意味のブロック( チャンク )が右から左で

 

最初の1句が 「 観世音 」という呼びかけで三文字 2句めが「 南無佛 」で三文字

 

3句めが「 與佛有因 」で四文字 4句め 「 與佛有縁 」で四文字

 

5句めが「 佛法僧縁 」で四文字 6句め 「 常楽我浄 」で四文字

 

7句めが「 朝念観世音 」で五文字 8句め 「 暮念観世音 」で五文字

 

9句めが「 念念従心起 」で五文字 10句め「 念念不離心 」で五文字

 

トータル10句42文字

 

 

 

書いたものを覚える際は、どういう動的イメージが心に湧きおこるかも注意し
クンバハカで声に出して
声に出した音に耳を澄ませつつ読む音読と併用しながら

 

できるだけ五感を注意深く使い、眉間を涼しくし深い意識で入れ込む。

 

 

例えば、やり方の一つとして

 

左の手のひらの上に漢字を、右の人差し指で順次´なぞり書き´していき
( 利き腕が左の場合は反対ですが )

 

文字の意味の塊ごと´漢字をなぞった際の、手のひらで感じた感覚´を注意深く味わい、深い意識で入れ込む。

 

そうして注意を集中し意味を考えながら、ゆっくり口に出して20〜30回意味を腹に味あわせ復習しながら言い聞かせる。

 

それからは

 

 

眉間を涼しくし気持ちを込めて声に出して腹の底に言い聞かせたり注意を集中し深い意識で記銘して
−図柄がそのままの色で見える−深い意識の領域に意識を下げて
思い出す際も文字がそのまま脳裏に思い浮かびやすく仕向けるようにしていってもよいです。

 

そうして覚えたら

 

最初は、じっくり定着させ

 

しかし呼吸が全く乱れない形で定着してきたら徐々に、これまでの自分の能力を
少しだけ超える負荷をかけつづけてスピードを上げることもする。

 

 

そうして先ずは骨盤を立て肩の力の脱力を気海丹田に沈め向けて気持ちを込めて腹のどん底に呼びかけるような気持で節目を作って実践するのも良い方法かと思います。